九日辛巳、申刻
駿府城火事、上臺所の梁の上、大黑柱の上より燃出る、時人天火かと疑
㆑之、亦
先年未の年火事以來、何者の業にや、九度火を付けると也、され共人見出し、度々に消
㆑之、此度も火燒し事もなき所より燃出る事、五三日以前に火を付けるか、ふとき木なれは俄に不
㆓燃出
㆒、日數を經て燃出るとの取沙汰也、是は偏に女の業となり、又云、三日以前に、南の方より一丈計の火飛來て、城の上にて消たるを、人皆見
㆑之と云々、兎角三日以前けふり立ける共云、右の火事、臺所幷
あちやの局廊架燒失、
あちやの局金銀小袖諸道具燒る、此火飛て二の丸中東の方、人屋三つ四つ長藏
瓦葺三十間程燒失、