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목차 › 제1 상(第一上) › m1.015

우리 구마가이성 공격과 마쓰다이라 우쿄의 전사편집 표제

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御年拾九の時尾島之城を取せ給ふ。廿斗之時尾張之國へ御手を懸させ給ひ而、岩崎しな野と云鄕を切取給ひ而、しなのゝ鄕をば松平內前殿へつかはさる。其寄うりの熊谷が城ゑ御働成、早其時者西三河之人數八千有。拾五六手に作段々におさせられ、岡崎を打出させ給ひ而、やわたに御陣を取せ給ひ而、明ければうり寄一二里へだたり而、御陣を取せ給ひ而、明ければ段々におさせられ、熊谷が城へ押寄給ひ而、放火して大手ゑ者松平內前殿、同右京殿、其外御一門の衆寄させ給ふ。御籏本はからめ手上のかさゑ押上させ給、天地を響かせ四方鐵砲打こみ鬨をあげさせ給ふ。熊谷も去弓取なれば、事ともせずして大手へ切而出る。松平右京殿と申者、御一門之中にも勝たる弓取、又は他人にも右京殿の上こす者は無。然間一足去らず戈かはせ給ふ所に良且戈給ふが、多之疵をかうむり、場もさらずして主從十二三人討死をし給ふ。松平右京殿と申者、武邊第一と申一度も逆心之無人なれば、淸康も事之外惜せ給ひて、御落淚中々申つくしがたし。其時內前殿貳させ給はゞ、右京殿討死は有間敷に、內前殿一圓貳させ給はず。淸康者からめ手の山寄見下させ給ひ、內膳は何と而貳ざると而御拳を握らせ給ひ、御眼を見出し御顏をあらめ、齘を被成白泡を䶦給ひ而、突立て眦而泚を滂給ふ御有樣、瘴神天滿鬼神も面を可㆑合樣も無。餘りに御勢にするかねさせ給ひ而、內前殿を召れて、只今右京仕合に付、貳られずしてかなはざる所を、よそにみ而國にも替間敷右京をば討せ給ふ哉、さりとは貴方之貳させられでかなはざる處をよそに見て、國にも替間敷右京をば打せ給ふ哉。去とは貴方之貳させられではかなはざる處成を、よそに見所にはあらず。明日にも御覽ぜよ。弓矢八幡天道大𦬇も御照覽あれ。我等が手前において、一門の者を打せては見間敷と仰けり。內前殿も異儀に不㆑及赤面してをはします。內前殿は生ての羞、右京殿者に今初ぬ事なれども死ての面目名を上給ふ。儅又各々申ける者、此君者御慈悲御情御哀みふかき君なれども日頃の御悲慈、御情、御哀みはか樣之時打死をさすべき御ために、日頃御ふびんをくはへさせ給ふ成。只我人命を捨て摝給へ。か樣にうつくしく俰にあたらせ給ふ君の伯父親に而まします。內前殿へ被㆑仰にくき事を、儅も〱荒々と手ぎつく被仰候物かなと、各々舌を捲き興醒めて社ゐたり。思ゑば此君者人間に替たるとぞ申けり。弓矢の道におそらくは、異國者しらず本朝にはあらじ。