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목차 › 제3 하(第三下) › m3.079

깃발 논쟁이야말로 봉공이라는 주장편집 표제

79 · 781자 ·편집 단락

又各々ちかき事なれば存知たり、僞とは申間じき。今度大坂において相國樣御旗奉行衆うろ〱としたるを御腹立被成、旗はにげたると御意の時、御きに入申とて中々御旗は何方に御座候を不存と申上ければ、其付ていにしへは草履取を、一人としてもたざる者を御取立被成、一も二もなく御出頭を申衆さへ上樣の御ひけの事御氣に入申とて、御旗をば我等も見不申と申上ける。たとへばくづれ申御旗成とも、御旗は立申たるとて御意にそむくとも、御主樣を思ひ奉らば立申と申はらずしてかなわざる處を、御主樣の御ひけをもいらず、當座の御意のよきやうにと申事は、御取立の衆にはさん〲の事、以來の御用にも立がたし。然る處に彥左衞門に旗は何としたると御意の時、御旗は立申たりと申上ければ、御氣色もかわらせ給ひ、疊のむかいのへりを御ふまへ被成て、御杖にてたゝみを突かせ給ひて、旗をば皆共も見ぬと云ほどに立間じきと御意成に、彥左衞門はこなたのへりに手を付ければ、間は二尺餘有りけるが、頭をたゝみに付て御旗は立申と申ければ、我も見ぬ程に立間じき、何と御意成とも立申と申上ければ、返してたつ間じきと、おふきなる御聲にて御杖にてたゝみをつかせられ、御腰の物をひねりまわさせ給へどもそれにもおどろかず、何と御意なるとも御旗立申と申はりて、ついには申かちける間御旗はくづれざるに成たり。我等が身上の事を各々の樣に思ひて、おの〱の如くに御はたは立不申と申上候はゞ、さながら御旗はくづれたるになるべし。然る時んば日本に其隱れ有間敷ければ、異國迄も其ひゞき不㆑可㆑然、我等が頭は刎られ申とも御旗に疵は付申間じき。たとへばくづれ申ともくづれ不申と申上げて御せいばいに合可申に、いわんやくづれ不申御旗に候間、おそれながら御ことばを歸し申て申はりたるによりて、御旗のくづれざるにしたるは、我等がからかい申たる故なり。是は御ほうかうにはあらざるや。