f006.p001校訂20L:4–10參議源朝臣綱重卿は、大猷院殿贈大相國家第二の御男、御童名は長松丸、慶安四年十月所領の地を參らせらる、十五万石承應二年八月十二日、從四位下左馬頭になされ、同き年十月七日、正三位の左中將に昇り給ひ、寛文元年閏八月九日、甲斐の府中の城賜りて地加へられ玉ひ、十万石を加へらる、同年十二月廿八日參議に任し玉ふ、中將は元の如し、御年三十五歲にして、延寶六年九月十四日に世を早うせさせ玉ふ、御子三位中將殿御跡を繼き玉ふ、三位中將殿、是より先き延寶四年十二月十一日に、叙任の事ありて、御諱字を下し賜ひ綱豐卿と申參らす、