天正14年11月 1586年
十一月小
24左一日壬辰水之所ニ初雁ふる舞候 會下へ參
二日癸巳
三日甲午大坂へつかハし候飛脚歸候殊御仕合能候て御能々候由
四日乙未關白殿 殿樣へ被進物一白雲つほ 一正宗の脇指 一三好かうの刀一巣大鷹 一かうのきおり家康より關白殿へ被進候物一御馬十疋 金子百枚 なし地の御た刀
五日丙申永良へ白網引せニこし候鯉二千本とり候かうす歸候
六日丁酉
七日戊戌家康御位中納言ニ御成候
八日己亥永良へ白網引せニこし候鯉十八本取候ふかうす歸候
九日庚子
十日辛丑雨降 家康御下之御迎ニ知鯉鮒にてこし候大くう迄御越候よし候
十一日壬寅御迎ニ大くうきうにてこし候急御同岡崎迄御とも申候お長樣も自濱松御越候
十二日癸卯大政所御歸候ふかうす歸候井野兵部少輔1送ニ被參候
十三日甲辰鵜殿善六十三郞京より歸候
十四日乙巳雨降 鵜殿新七郞殿御越候
十五日丙午新七郞殿被歸候 會下へ參
十六日丁未御前樣も濱松へ御歸候
十七日戊申竹谷玄蕃殿興國より被越候
十八日己酉永良へ白網引せニ越候隼の鷺とり候をおひおとしうち候阿善右衞門鷹野ニて被越候永良ニて振舞候ふかうす歸候
十九日庚戌殿樣明日御歸候由申來候
廿日辛亥殿樣御一獻むかひ野にて申候水野淸六殿被越候長刀出し候
廿一日壬子會下へ參 みそれふる
廿二日癸丑濱松へ飛脚今度之御礼ニ越候竹玄みやけ朱善〓小玉鞦二
廿三日甲寅二俣へ飛脚こし候
廿四日乙卯竹谷備後所ニ月次連歌にてこし候
廿五日丙辰竹玄蕃興行にてよひ候發句 玄淸宗千世ふるや霜よろりこぬ宿の松
廿六日丁巳
廿七日戊午
廿八日己未酒井小五郞より隼ニいニ越候
廿九日庚申雪降
注記
- 文字井野兵部少輔 — 底本「井野兵部少輔」。「井伊兵部少輔」(井伊直政)の誤りか(同書他所に「井伊兵部少輔殿」)。 i4.0306