天正21年正月 1593年
天正廿一年癸巳正月小
31右一日丁巳御大所ニふる舞候御め前出仕候て二日出候へ之由候松平與次郞ゟ錢にてとますゝれし候
二日戊午樣へ出仕候爲かしすゝしものま同うさひろめとて出候うちきぬぬき候 鵜殿藤八八郞三郞跡職之儀ニつくしへ下候
三日己未江戶知音衆礼ニありき候中納言樣御鷹野御出かさいとてあい候
四日庚申門礼ニ同日迄ありき候て舟橋迄歸候つくしくのたし金一枚四條所ニてふかせ候
五日辛酉うちへ歸候子共もしかやこもやよく候
六日壬戌會下へ礼ニ參候立春 夜雨降
七日癸亥雪みそれ雨降 月次ふかう若菜會半右門興行候持寄發句 家忠若菜つも野はあすもこん子日哉
八日甲子午刻ニ地震候
九日乙丑同十郞左衞門所ニふる舞候
十日丙寅かい塜神角助礼ニ越候
十一日丁卯雨降 耕雲嵬石藥師坊祈禱候
十二日戊辰會下へ參候申刻地震
十三日己巳例年之連歌候新平名久兵衞九郞次郞おつる名かへる發句 正佐松ま小松生行末や千世の春鶯巣く庭のゑれ哉 家忠
十四日庚午夜雨降
十五日辛未會下へ參候つくし又九郞ゟニ原田內記江戶へこし候
十六日壬申獨吟連歌出來候發句 家忠鶯や移香の聲乃宿れ梅
十七日癸酉伊勢村山としこし江戶より來廿日ニ普請越候へ之由申來候てこし候
十八日甲戌會下ニふる舞候晚は新九郞ふる舞候飯沼松平外記所より音信候
十九日乙亥風雨江戶へ普請請取ニ主來越候ふか〓よりも音信こし候
廿日丙子かい塜神角助所へ礼ニ越候來迎寺へもより候うちかけニやいと候
廿一日丁丑雨降 會下東堂時儀にて越候 會下へ參候
廿二日戊寅雨みそれ降
廿三日己卯江戶又九出候 江戶より普請衆ニ越候へ由申來候而明後日廿五日ニ可出候陣ふれ候去年春中大納言樣つくしへ御出陣之刻人衆候てつれ候衆二人中間二人歸候由候
廿四日庚辰江戶へ又九出し三州へあしよハ引越ニ地板倉杢右衞門米津半助女共引候て越候江戶から又之儀きゝ候內記歸候
廿五日辛巳風雨にて江戶へ普請出候事延候晚よりあられ雨ニ成る
廿六日壬午江戶普請ニ佐倉迄出候去春筑紫へ差し候鉄炮衆上下四人御返し候そとくちみてあい候さくら若ノ宿霧圖ハ上方よりめんふくニて候處申候所ニ留候
廿七日癸未江戶へ越候未明ニ去霜月つくし御音信ニつかハし候酒井助右夫歸候宿へこし大納言樣一段御機嫌之由候御書下され候又當春京發句探題寺より越候
廿八日甲申年號かハり文祿ニ成候 雨降晚より大雪ニ成候大納言樣御歸候由風說之
廿九日乙酉普請初候堀之板倉四郞右衞門所ニふる舞にて越候中納言樣進上物鶴之羽二本