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○北條丹後指物の事

卷之三 第18話 · 段落 1 · NDL 1078984 71コマ R

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北條丹後、一尺四方の白練に黑き蟻を繪に書きて指物にしけるを、謙信見て、汝が指物あまりに小きは如何なる子細ぞ、と問はるゝに、丹後誠に味方よりは見え難く候べし。さはあれ共進むに先駈けし、退くに每度後殿せんには、他人の大なる指物も、此の小四半と敵の見る所は同じからんと存ずるなり、と申すをば、謙信、理なり、と言はれしとぞ。