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○姉川合戰の事

卷之三 第24話 · 段落 1 · NDL 1078984 72コマ L

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姉川の軍に信長は、龍が鼻山を左にして淺井長政に向はる。東照宮は龍が鼻を右にして朝倉が二萬餘に向はせ給ふ時、小笠原與八郞氏助二千許先陣に進んで川を涉る。氏助が兵伏木久內、中山是非之助、吉原又兵衞、林平六、伊達與兵衞門、奈1左近右衞門、渡邊金大夫照、七人鎗を合する中にも、渡邊は朱の傘に金の短册十八附たる指物を差し堤の上を進む。信長見て其夜召し出して、天下の鎗なりといふ感狀に貞宗の刀を添へて與へらる。殘る六人の者共憤りて、各猶進んで鎗を合せしか共、畠の中なりし故認められず候、と申しければ、六人共信長感狀を與へらる。
  1. 誤植 — 底本は「伊達與兵衞門、奈左近右衞門」と読点を打つ。「伊達與兵衞、門奈左近右衞門」の誤りか。