常山紀談本文データベース

目次 › 卷之三 › e070

○姉川合戰榊原二の手功名の事

卷之三 第25話 · 段落 1 · NDL 1078984 73コマ R

人物地名家(氏)官職日付索引へ

姉川にて酒井左衞門尉忠次先陣たり。二陣は榊原康政なり。酒井を始め小笠原與八郞菅沼新八郞奧平等川を涉りて懸りけるに、岸高く上り兼たる處に、榊原眞一文字に進んで、上り難き岸を、無二無三に押上げよと、ゑいとう〱と言ひて押上り、酒井が先に進まんとするを見て、酒井が兵後れては無念なり、と競ひ懸りて利を得たり。東照宮、榊原が二の手の仕方以來の手本なり。二の手は斯くの如く仕度くこそ、と仰有りけり。