e382.p01校訂済288R:10–12別何の時の事にや、山名豐國入道禪高、古き羽織の所々敝れたるを著て、東照宮の御前に參られしに、夫は如何に、と仰せ有りければ、萬松院殿より賜はりたる物にて候、と申すを聞召し、舊を忘れず本に背かぬ者かな、と御感有りけり。