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○三河國矢矧橋を修造せられし事

卷之十八 第9話 · 段落 1 · NDL 1078984 288コマ R

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矢矧の橋水に壞れしを、造れと仰せられしに、兼ねてより船渡にすべしと言ふ人の有りけるが、幸にて候。船渡よかりなん、と申すを、東照宮、汝等末を知りて本に暗し。費を厭ふは民の爲なり。徃來の旅人を苦めんは吾志に非ず。又要害も其本を論ずれば、唯國民の和と不和とに有り。險を賴みて敵を防ぐは、道を知らざるなり、とて橋をまた架けさせ給ひけり。