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○同陣淸正家來矢木八右衞門矢疵の事

拾遺 卷之二 第9話 · 段落 1 · NDL 1078984 398コマ R

人物地名家(氏)官職日付索引へ

同役淸正家來矢木八右衞門と云ふ者、晉州の城攻の時、具足の綿嚙に矢を射附けられ、取りて拔きけれども、矢柄許拔けて根は止りけれども、その場急なる故に其儘城へ乘込み、扨その夜陣屋へ歸り矢の根を拔きけれども、肉に喰しめて拔けざる故、手負を足に蹈附けて矢の根を鐵鋏を以て漸々拔きたりとなり。或老功の者云ひしは、矢根を當坐に拔かざる時は、肉に食しめ不㆑拔物、といへり。