e536.p01校訂済398R:6–8戶川肥後守の父戶川平右衞門家士、高麗陣の砌馬場重助と云ふ者、南天門の棟へ上りて內を見れば、人一人も無し。時に味方を顧み招く。同家士宍耳太郞兵衞續いて上り、大門の一番乘宍耳太郞兵衞、と名乘る。之に依て重助功を空くす。斯樣の時武功有るべき事なり。