e575.p01校訂済413L:6–10冑の頭一ぱいにつまりたるは惡し。鉛子中りたる時も響强く、氣も欝して惡く、又大坂冬陣のあつかひの時、井伊家の物頭井樓へ上り遠見せしに、鉛子來りて冑に中り卒に仆れたるに、引起し冑を脫がせたるに脫げず。やう〱脫げたりと雖も疵不㆑見、いろ〱尋ねたる處、額の米かみの所に中り、玉半分程だけ冑へ込みたり。これ冑つまりたる故なり。終に其疵にて死したりとなり。