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伊勢御師上部左近
本文表記 左近・上部左近
渡邊惣左衞門野中市左衞門忍びて大坂に使する事 卷之十二 · 8
- p01…べき、淺間越にや行くべき、と二人打談ひて、先伊勢の大神宮の祝上部左近が許に行きて宿を借らん、と立寄りければ、今何方より參り詣づる…
- p01…寄りければ、今何方より參り詣づる人の有るべき、とて取合はず。左近立出て、一宿の事はさて置きぬ。疾く出でよ。棒にて叩き出せ、と…
- p01…を請けたる身なるに、と怒れども詮方なく、空しく立ち出づる時、左近追ついて、何國の人ぞ、と問ふ。池田三左衞門尉が士なり、と答ふ…
- p01…ついて、何國の人ぞ、と問ふ。池田三左衞門尉が士なり、と答ふ。左近、然らば其處の川堤の下に乞食の棄てたる筵を冠りて待たれよ、と…
- p01…二人、さる樣も有らん、とて言ひつる詞の如くしたり。夜に入りて左近來り、晝の乞食は何處に在る、と言ふを聞きて、爰に在り、といふ…
- p01…處に在る、と言ふを聞きて、爰に在り、といふ。扨密に相約して、左近が家の裏の戶口より內に入り、奧の一間に暫疲を休めたり。左近、…
- p01…、左近が家の裏の戶口より內に入り、奧の一間に暫疲を休めたり。左近、今の時家に有る下人も打解く可きにあらねば、晝の賴母し氣無き…
- p01…とて荷俵を負ひ敝れたる綴に身を俏し、御祓箱を笠に著け、刀をも左近が許に置き、いと見苦しき小脇差を求め出して指したりけり。斯く…
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