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兼松正吉
本文表記 正儀・兼松・兼松又四郞正儀
兼松又四郞一柳の陣見切の事附兼松武功言上の事 卷之十二 · 16
- p01…騎先駈して、川に馬をさつと打入れけり。直盛に附けられける目附兼松又四郞正儀、九尺許の十文字の鎗を提げ、鹿毛なる馬に乘りて堤の上に控へて…
- p01…盛聞きて、安井新九郞とて今年二十二三にや成り候はん、と答ふ。正儀、我ならば功名を遂ぐべきに、若武者なれば惜き事よ、と言ひも終…
- p01…に駈け入りて討死しけり。直盛馬を蹴立てて進む氣色に見えしを、正儀押止め、早く候、とて稍有りて、こゝぞと云ふ儘に馬を川に打入れ…
- p01…打入れられしかば、直盛も劣らじと渡されけり。敵敗北しけるに、正儀閻魔堂の此方にて追駈くる味方を押止むる。直盛、など追討たざる…
- p01…られよ返す可し、と言ひも終らぬに、竹林に據りて鐵炮を打懸る。正儀少しも騷がず、相向ふ事暫く有りて、城兵遂に引退く。…
- p02…、月毛の馬に乘りて引色に成りたる味方を勵し、散々に戰ひけるを兼松見て、よき敵なり、と目をかけて追駈けたるに、其間十間許になり…
- p02…田光房引返して城に引取りけり。黃母衣懸けたる武者取つて返し、正儀とわたり合ひ戰ひしが、相引に引くといへり。此時にや、又前に川…
- p03…正儀、敵是にて一面目有るに似たり。此より返さじ、と言はれけり。直…
- p03…直盛岐阜の町口にて將机に倚りて鎗を橫たへ、敵出ば一鎗せん、と正儀の方を見やられしに、正儀、否敵は出で候はじ、と云ひしに果して…
- p03…倚りて鎗を橫たへ、敵出ば一鎗せん、と正儀の方を見やられしに、正儀、否敵は出で候はじ、と云ひしに果して軍は無かりけり。亂鎭りて…
- p03…は出で候はじ、と云ひしに果して軍は無かりけり。亂鎭りて後直盛正儀を饗し、今度の軍每事仰の中りて候。中にも安井が討死を察せられ…
- p03…にも安井が討死を察せられしは如何なる子細に候、と問はれしに、正儀聞きて、死生有命と申し候ひて如何で人力の及ぶべき。然りなが…
- p04…台德院殿御上京の時、熱田にて國士御目見に出づる時、兼松も同じく出でらる。土井大炊頭利勝を以て今川義元合戰の時功名、…
- p04…元合戰の時功名、利根山にて信長より足半を賜りし事、猪子內匠、兼松と年はいづれ增たるや、と御尋あり。御覺には猪子を年增と思召す…
- p04…增たるや、と御尋あり。御覺には猪子を年增と思召すとの事なり。兼松承り、信長、義元合戰の時朋輩七八人一所に打立ち候が、馬を乘り…
- p04…御覺を御自慢の事なれば、若しと申されなばよかりなん、といふ。兼松、否々詐は申されず、と答へたる儘に利勝申されしかば、大に御感…
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