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尼崎りや
本文表記 りや
尼崎幸右衞門が女親の仇を擊ちし事 卷之二十五 · 12
- p01…しけり。三歲になりける女は叔母の養育にて十三歲になりて、名をりやといふ。元右衞門夫婦を實の父母なりと思ひ居けるに、或時細やか…
- p01…も有るべきに口惜やと、明暮嘆きて空しく成りぬ、と語りけるに、りや大に驚き、今まで夢にも知らざる事どもなり。御勞により斯樣に人…
- p01…京極家の侍村瀨藤馬といへるが、江戶に赴くに賴みて差添へ遣す。りやは江戶に赴き、番町の永井源介と言へる御旗本の許に奉公に出づる…
- p01…る御旗本の許に奉公に出づる。源介は劍術の弟子數多日每に來る。りやが勤むる有樣、殊外心を附けて奉公するに、誠に珍しく思ひ、如何…
- p01…するに、誠に珍しく思ひ、如何なる者の子にや、と尋ねらるゝに、りや詳に事の子細を語り、父の仇を報い申さん志に候由淚を流し答へけ…
- p01…が、昨日の樣に思へども早く月日も過行きけるよ、と物語せしを、りや聞きて、如何樣にも似たる事も有るよと思ひ、たしかに聞屆けん物…
- p01…て肌を脫げば、軈て母の投附けたりしと聞きし脇差の痕も見えつ。りやは只今爰にて討ちなんと立上らんとせしが、もし討損ひたらば如何…
- p01…明の日永井の許に行きて斯々と語りければ、源介大に悅びて、則ちりやを打連れて京極家の村瀨が方に行き告知せたりければ、則ち備中守…
- p01…ひ、日を定め文內を獄より出して、勝負の場に出されたり。村瀨、りやを連來りぬ。肌には鎖の著込を著、白縮緬の鉢卷して、一尺餘の小…
- p01…て、一尺餘の小脇指に二尺三寸の刀差し、虎落の內に入る。村瀨、りやに、用意せよ、といふ。其時りや、如何に文內、汝が手に懸けたり…
- p01…刀差し、虎落の內に入る。村瀨、りやに、用意せよ、といふ。其時りや、如何に文內、汝が手に懸けたりし尼崎幸右衞門が女なり。今更出…
- p01…けるが、橫に拂ふ刀に肋を切られ、二の太刀面に當りひるむ處を、りや蹈込んで乳の下まで切下げ、押伏せて靜に首を切り、二十餘年の間…
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