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黒田家臣塩屋善七郎
本文表記 善七郞・鹽屋善七郞・善七
黑田家岐井谷合戰の事竝小川傳右衞門野村太郞兵衞岐井友房を斬る事 卷之九 · 7
- p03…勝にするものなり。勝すぐれば必ず敗の本なり、と戒められけり。鹽屋善七郞といふ侍長政の近習に仕へしが、京に使に行き、此日の暮頃に歸り…
- p03…て敵に後を見せ給ふや。父祖の高名に瑕附き申すこそ口惜しけれ。善七郞が御馬の傍に在るならば鎗を合せ、一揆の奴原追立て引取るべきに…
- p03…、とて坐を立ちければ、長政も髻を拂ひ思ひ切つたる體なり。翌日善七郞又申けるは、あながち口惜しとな思召され候ひそ。一揆押寄せ候は…
- p03…召され候ひそ。一揆押寄せ候はば眞先駈けて切崩し恥を雪ぎ給へ。善七郞は御馬の先にて討死せん。逃げたる奴原も勵まされて軍する程なら…
- p03…ひ駈けんとせられしを、老臣共馬より飛下り押へて陣を整へけり。鹽屋善七郞は敵の中に乘入り鬼木掃部が首を取り、右の方を見れば長政敵の首…
- p03…の恥辱を雪がせ給ひぬ。此上は思ひ置く事無し、と云ひけり。長政善七郞が枕元に居寄られしかば、長政の手を取り、此後能く心得候へ。殿…
- p03…へば、長政淚を流し、汝を先立つる事の殘多さよ、と咽ばるれば、善七眼を見開き、先の頃諫め申せしは必死を思ひ定めたる故に候。今度…
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