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목차 › 제1 상(第一上) › m1.032

사쿠마의 생환과 진타로·나이젠의 자리 다툼편집 표제

32 · 739자 ·편집 단락

去程に作間は起上り而疵をさぐりて見れば、折節枕がはづれてそばに有ければ、枕に切付而齃を兩之𦗗の處迄切付けり。𪱜下りければ⿰⿱𠂉口月を取て押上而、鼻の息を吹きて見而あれば、息詰りければ、又疵を引離して能疵口を合而、息をふきて見ければ、息も相違なければ、帶をもつて頭に搦み付而養生する。作間はから〲の命を佑かる。天野孫七郞には、御約束のごとく大濱にて五十貫被下けり。手柄をする故に後迄も異名に作間切と申成。然處に內前殿者御兄甚太郞殿者、御舍弟に而御けるが、內前殿者淸康廣忠に逆心を被成けれ共、甚太郞殿者終逆心無、廣忠を內膳殿の立出させ給ひし時も、甚太郞殿者廣忠を引請度と被成候へども、內前殿手ばなし給で、伊勢得送り給得ば、力無して御。其寄して者內前殿と甚太郞殿は御中よからず。廣忠御本居有而甚太郞殿は御滿足之由被仰而、人先に御出仕有而、一入の御取持給ふ。內前殿も詫言被成而出させ給得ば、甚太郞殿仰には、內前者兄なれ供、度々の別心なれば歸新參成。我は弟なれども一度も別心をせざれば、上座に可㆑有と仰けり。內前殿は如何に角有ばとて弟寄下座には有らんやと仰ける間、互の座論に而、御出仕にも日をかへさせ給ふ成。路次をありかせ給ふにも、兩方乍拔身に而互に內衆も反を直してとほらせ給ふ。若何事も有成、甚太郞殿方がつよからん。其を如何にと申に兩方得御加擔は有間敷とは申せども、內前殿者上樣を立出し給ひ而、方々を御浪人させまゐらせられ給得者、御心中に餘り御贔屓には有間敷哉、甚太郞殿者終に一度も逆心無、上を御たいせつと思召給得ば、御心中には是を惡かれとはよも思召候はんか。其故御普代衆も悉甚太郞殿得可㆑付、內膳殿へは一人も付人有間敷、然時んば甚太郞殿勝られ給はんか、兎角と有內に兩方乍跡先に御病死なれば無㆓何事㆒。