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○大久保忠隣功名の事

卷之三 第15話 · 段落 1 · NDL 1078984 70コマ R

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永祿十二年今川氏眞、遠州掛川の城沒落の時、天王山にての合戰に、大久保治右衞門忠佐敵を突伏せ、甥の新十郞忠隣に、其の首取りて汝が功名にせよ、と呼はりければ、忠隣十七歲なるが、人の吳たる首何にかすべき、とて敵の中に駈け入りて首を取る。三方原にて諸軍散亂して東照宮に附き奉る人少かりしに、御側を離れず、後は步立にて御供しけるを、小栗忠藏敵の馬を捕り來りて、夫に乘れ、と仰有りて、其の馬に乘りて御供申しけり。後に相摸守と申せしは此人なり。