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○山崎合戰の時堀秀政寶寺の山をとる事

卷之六 第1話 · 段落 1 · NDL 1078984 117コマ R

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山崎合戰の時、堀久太郞秀政の士の子何某といへる者、明智が許に奉公して有りしが、光秀夜の未だ明けざる內に、寶寺の山に兵を押上ぐべしと謀りしを、父の許に告げ遣りて、思ひも寄らず敵味方となり、明日は一戰に及ばん事を歎きける。其書狀を則秀政に見せたりければ、秀政夜半に寶寺の山に押上り陣し、待ちかけたりけるを如何で知るべき。夜明け方に明智が先手押寄せたる處を、秀政山上より鐵炮を打懸け不意に切つて懸り、追ひ崩して一戰に利を得たり。