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○羽柴勝雅敵を免す事

卷之六 第26話 · 段落 1 · NDL 1078984 130コマ R

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羽柴下總守勝雅の許に二藏三藏といふ有り。何れの城にての事にや有りし、下總守城より出でて働き、引取りたるを敵附來る。二藏三藏門を固めて揚簀戶を下して敵を立籠めたり。勝雅下知して門を明け、敵二人を出して討ち取らず。近藤石見守加勢たりしが、其子細を問ふ。立籠められたるは死地に入りたる敵なり。是を討たば城兵餘多死傷すべし。打止めたればとて軍の勝敗に與らず、と答ふ。石見守武功の人なりし故大に感じたり。