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○上樣日和といふ事

卷之九 第6話 · 段落 1 · NDL 1078984 163コマ R

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同時九鬼大隅守嘉隆日本丸と言ふ大船を乘廻し、南の海上を取卷きけり。此所は荒海にて、東風吹く時は波浪山嶽を倒しかくるが如し。船をかけ並ぶる事思ひも寄らぬ所なるに、秀吉城を圍まれし間五十餘日風靜に波穩かなり。是よりして小田原海邊風無き日を上樣日和と言慣しけり。