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○森本義大夫組討功者の事

卷之十 第6話 · 段落 1 · NDL 1078984 180コマ L

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淸正一揆を攻むる時、或夜森本義大夫淸正の前にて軍評定せしに、凡そ組討は力によらず候。心剛にて手利きたれば易き物なり、と申すを、淸正、組討は危きものなり。勇に誇る時は必ず仕損ずべし、と戒められぬ。其翌日淸正の眞先に森本馬を進むる處に、步行武者一人寄合ひたり。森本聞ゆる馬の上手なれば、敵を橫樣に當てひらりと飛下り、立上らんとする敵を引組で頓て首を取る。淸正に向ひ、夕申せしに違ひ候哉、と言へば、淸正大に賞せられけり。