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○南部越後母衣串をぬかざりし事

卷之十二 第13話 · 段落 1 · NDL 1078984 215コマ R

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岐阜の城攻に、池田家の士南部越後門際に押詰めたるに、門の潛戶狹く、懸けたる母衣に支へて入り得ず。側より、母衣串を拔いて入るべし、と言へ共、否々假令入り得ずとも此母衣は脫くまじ、と呼はる。其中に門開きて馳入りたり。其武者振甚だ見事なりし、と其時の人言ひしとなん。