e388.p01校訂済290R:6–9別前田利常大坂の軍に功有りて加賀に歸り、討死したる士の爲にとて報恩寺といふ一宇を建立し、戰死の人の追福にせられ、自ら彼寺に詣でし時、討死の士の親族を供に連られける。自ら香を燒き淚に沈みて深く悲れしを、見る人聞く人、此殿の爲に死なん事露塵許も惜からじ、とて一同に哭し泣きけるとぞ。