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○前田利常戰死の士を弔はれし事

卷之十八 第16話 · 段落 1 · NDL 1078984 290コマ R

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前田利常大坂の軍に功有りて加賀に歸り、討死したる士の爲にとて報恩寺といふ一宇を建立し、戰死の人の追福にせられ、自ら彼寺に詣でし時、討死の士の親族を供に連られける。自ら香を燒き淚に沈みて深く悲れしを、見る人聞く人、此殿の爲に死なん事露塵許も惜からじ、とて一同に哭し泣きけるとぞ。