e441.p01校訂済327R:3–7別大坂にて台德院殿、諸將の攻口を御打巡ありて、有馬豐氏が陣所にて井樓に上らせ給ふ時、御馬印を城中より見て、火矢大銃を打懸くる。井樓を下りさせ給へ、と申せども聞かぬ體にて座ます所に、水野日向守參りて、物見と巡見とは別に子細の候。陣々悉く御覽有る可ければ、一所にのみ座ます可き樣なし。志貴野を御巡り然るべし、と申せば、則ち井樓を下りさせたまひけり。