e447.p01校訂済330L:3–7別大野主馬が組の士、此夜討に功名有り。木村長門守を賴みて感狀を賜はらん事を申す。木村聞きて、上にもよく聞し召したれば、感狀に於ては定めて下し賜はるべし。但感狀を拜領して誰に披露せられんや。一本鎗の士ならば、又他國の主君に奉公せん時の眉目にすべし。大野兄弟は大坂の長臣たる身、君と存亡を共にすべき人の何の爲の感狀ぞや、と言ひしに、主馬恥ぢて詞無かりけり。