e446.p01校訂済330R:10–13330L:1–1別塙が夜討の時、木村喜左衞門、畑角大夫、田屋右馬助、牧野湖太四人鎗を合せしに、田屋は薙刀なり。田屋をば鎗と言ふべからず、と言ひしに、御宿越前聞きて、鎗も薙刀も柄は樫の木にて、刃も同じ事の形の少し違ひたる故に、名は同じからねども、薙刀は短ければ、敵に近き事鎗より一等近し。鎗と言はんに何の子細の有るべき、と秀賴に申して、四人とも鎗を合せたる感狀を與へられたり。