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○鮭延越前組下に慈愛ありし事

卷之二十三 第6話 · 段落 1 · NDL 1078984 354コマ R

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鮭延越前は最上義光の長臣、祿一萬五千石なり。最上の家亡びて後流落しけるに、固より家人に慈愛深かりし人にて、士二十人附從ひ、各乞食して養はん、といふ。土井大炊頭利勝五千石與へければ、二十人の士に五千石皆與へて、各二百五十石なり。其身は二十人の許に一日がはりに養はれて、一生を終れり。越前死すれば、二十人の士大に愁傷して一宇を建立す。今下總の古河城下の鮭延寺これなり。