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目次 › 拾遺 卷之一 › e512

○家康公甲の心得御示の事

拾遺 卷之一 第2話 · 段落 1 · NDL 1078984 384コマ L

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家康公被㆑仰候は、小身の武士著料の具足を威させ候時、胴籠手具外は麁相に致させ候とも、冑をば念を入るゝ心得がよきぞ。子細は討死を遂げたる時、冑は首と一所に敵の手に渡る物なり。然る時は死後の爲にては無きか、との仰有り候となり。右の上意に附き、上田主水入道宗古物語致し候は、士は討死を遂げ、首に成りたる時の義を心に掛けたるが能きなり。去に依つて月代抔の後下なるは、侘言づらになり見苦しき間、若き衆中必ず後高に剃りたまへ。明日は必ず一戰と知れたる前日は、首を奇麗に致す心得第一の由語られし。