常山紀談本文データベース

目次 › 拾遺 卷之一 › e516

○老功の士相言葉物語の事

拾遺 卷之一 第6話 · 段落 1 · NDL 1078984 386コマ R

人物地名家(氏)官職日付索引へ

老功の士の曰く、古法に相言葉を夜々に換へると云ふ事、大なる僞なりと心得べし。末々迄のこと故中々每夜換難し。大坂陣の時、城內相詞は山關、東方は旆と唱へたるに、一陣濟むまで、右の相言一つ宛にて濟みたる事なり。是證據なり。大坂落城の時城中より女中大勢落ちたるに、旆とさへ云へば、寄手は助くると心得て、銘々旆々と唱へて出でたるとなり。