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○攝州花熊城攻森寺淸右衞門八田八左衞門手柄の事

拾遺 卷之二 第18話 · 段落 1 · NDL 1078984 404コマ L

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池田勝入公攝州花熊城を攻めらるゝ時、森寺淸右衞門池田刑部先祖なり八田八三右衞門豐後守父なり等城の塀際に附て居たるに、城兵突いて出でて寄手崩れけるに、八田氏跡に殘り伏せて、敵引入んとするを附けんと思ひ居るに、先の方に森寺氏城塀の腕木に取附き、吊下りて鎗を持ち居たり。古老の兵のする事なる故能き事ならんと思ひ、森寺氏より五六間も後の方に、同じく腕木に吊下り居るに、城兵敵を追拂ひ城に入る時、腕木に在るを不㆑知して引入るを、森寺氏腕木より飛下りて、鎗を取つて敵を追駈け鎗を合せ、一番の功となれり。八田氏も同じく飛下り、鎗取つて敵を追廻し、二番の功となれりとなり。