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○東照宮と越前少將忠直卿御不和の起原の事

拾遺 卷之三 第22話 · 段落 1 · NDL 1078984 416コマ R

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上泉義鄕曰く、越前少將忠直卿後號一伯東照宮と不和の起原は、大坂にて、諸手の持口の圖を銘々に記して見よとの上意の時、越前の持口の敵城の構をさもこと〲しく彩色圖して出されたるを、神君一目御覽有つて、役に立たぬ男なりと有つて御見限有つて、其後御不和なりしとなり。惣じて敵城の圖などは、麁相にざつと圖して出すこと古法なりとなり。神君は斯樣の古法よく御覺ありて、武の法くはしく御吟味ありたる名將なりし故に、天下も御手に入りし、と申されしなり。