e614.p01校訂済434L:4–6大坂陣の時、平野村に失火あり。旗本の面々馳聚る。安藤治右衞門後れたり。皆問ふ、如何。我等は先手を心元なく存じ、行向うて見て參り候。とく可㆑參を、旗本は別事あるべからず、若變あらば先手なりと思ひ馳行候故、往還に時うつりて遲參に及び候、といへば、皆その心掛を稱す。