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○板倉周防守大猷院樣へ草鞋を獻ぜられし事

附錄 雨夜燈 第5話 · 段落 1 · NDL 1078984 438コマ L

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板倉周防守重宗、大猷院樣にわらづ一足獻上有りて、是は權現樣、軍中には斯樣なるが能しと上意なされ候を、能覺え候て作り習ひ候わらづにて御座候故、差上げ候。もし御用に御座候はば、いか程も獻上可㆑仕、とぞ申されける。是は權現樣御小身より御成立遊され、賤き下々の情をよく御存じなされ、邪なる人のいひなしに御取合遊されず候故、上下の志相通じて、下々怨むる者なく、終に日本の主にならせられ候。今日本をうけ保ち給へども、下々の情よく知召れでは叶はざるといふ事を、わらづによせて申上げける心とぞ。