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竹千代、人質の途上で織田方へ売られる編集見出し

36 · 352字 ·編集段落

m1.036校訂済159頁 91L:3–11別
扨又廣忠は四方に五つ六つの取出をとられ給ひ而、一國一城にならせ給得ば、今河殿を御賴被成御加勢を賴入と、駿河得仰つかはしければ、今河殿御返事に家勢の事は安き儀成、但と申に人質を給候得、其故加勢を申さんと仰ければ、更ばと仰有て竹千代樣御年六歲の御時、質物として駿河得御下向被成けり。然間西之郡にて御船に召れて、田原へあがらせ給ひて、田原より駿河へ御下向可被成との儀成。田原の戶田少弼殿は、廣忠の御ためには御婚成。竹千代樣の御ためには、繼祖父成。然供少弼殿小田原之彈正之忠得永樂錢千貫目に竹千代樣を賣させられ給ひ而、御舟に召而熱田之宮得あがらせ給ひ、大宮司馮給ひ而明之年迄御。廣忠之仰には其方得出したる事ならねば、何と成とも存分次第可有とて、終に御用なかりけり。彈正之忠も理非も無あたるべきにあらざれば打過ぬ。