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○大久保忠俊の事

卷之二 第2話 · 段落 1 · NDL 1078984 41コマ R

人物地名家(氏)官職日付索引へ

大久保藤五郞は越前の人なりしが、武者修行して三河に來り、吾姓を讓るべきは、宇津新八郞なり、とて大久保の姓を讓りしが、其印に功名せん、とて安祥の城攻に先駈して終に討死しけり。新八郞忠俊後に五郞右衞門といふ。今川義元討れて、東照宮大高を引かせ給ふ時、夜半に大雨にて士卒亂れけるに、忠俊御側に附添ひ奉り、度々乘返し詞を掛け、人衆を纏めて引退きけるとなり。