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目次 › 卷之九 › e232

○朝鮮蔚山の役加藤淸正敵情を察する事

卷之九 第38話 · 段落 1 · NDL 1078984 174コマ L · 異本による補遺

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朝鮮蔚山の役、寄手鎬貴夜密に伏勢を設けて曉に及び、陣營を焚きて退き走る事數里にして、城兵を誘ひ以て大に之を擊たんと爲しけるに、城兵之を追はんとするを加藤淸正許さずして曰く、彼火を擧げて退く、疑ふ可きの一なり。又退くに殿を設けざる、疑ふ可きの二なり。又夜を以て退かずして曉を以てする、疑ふ可きの三なり。是れ將に我を誘うて、之を殲にするの巧なるや鏡に懸けて觀るが如し、と暫く見物し居し程に、明の伏勢は巧みし事空しく成りしかば、欠伸しつゝ現れ出でて、終に復城を圍みければ、皆々淸正の明智を感ぜられける。