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○太閤勇氣大言の事

卷之九 第37話 · 段落 1 · NDL 1078984 174コマ L · 異本による補遺

人物地名家(氏)官職日付索引へ

豐臣秀吉朝鮮を征せんとて京師を發したる時、或人秀吉に謂ひて、彼の國に渡るに漢文を善する者無くては、日本の恥辱とも成りぬる事なれば、宜しく漢文を善する者を從へられて然るべし、と云ひけるに、秀吉笑うて云へるやう、吾れ此の行は、彼が難澁なる鳥跡の愚文を學ばんとするに非ず。將に彼れをして我が輕便なる假名文を川ゐしめん1とするにありと。其勇氣最も稱すべし。
  1. 誤植 — 底本「川」。「用」の誤植か(「用」の横画欠け)。