e231.p01校訂済174L:7–11別豐臣秀吉朝鮮を征せんとて京師を發したる時、或人秀吉に謂ひて、彼の國に渡るに漢文を善する者無くては、日本の恥辱とも成りぬる事なれば、宜しく漢文を善する者を從へられて然るべし、と云ひけるに、秀吉笑うて云へるやう、吾れ此の行は、彼が難澁なる鳥跡の愚文を學ばんとするに非ず。將に彼れをして我が輕便なる假名文を川ゐしめん1とするにありと。其勇氣最も稱すべし。誤植川ゐしめん — 底本「川」。「用」の誤植か(「用」の横画欠け)。