e233.p01校訂済175R:8–11別黑田長政常に人に謂つて云へるには、我れ年齡十四より今に至るまで拔群の功績を樹つる事多しと雖も、大功ある如水の子なるを以て、之と比較來りて目に立たざれば人之を稱せず。然るに淺野幸長は軍功なき彈正の子なるを以て、之と比較來りて目に立てば、寸功ある每に人之を稱すと。是れ少しく慢言なるに似たりと雖も、情實或は斯くの如きもの有らんか。