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○黑田長政慢言の事

卷之九 第39話 · 段落 1 · NDL 1078984 175コマ R · 異本による補遺

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黑田長政常に人に謂つて云へるには、我れ年齡十四より今に至るまで拔群の功績を樹つる事多しと雖も、大功ある如水の子なるを以て、之と比較來りて目に立たざれば人之を稱せず。然るに淺野幸長は軍功なき彈正の子なるを以て、之と比較來りて目に立てば、寸功ある每に人之を稱すと。是れ少しく慢言なるに似たりと雖も、情實或は斯くの如きもの有らんか。