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○利家白雲の琵琶を種村に與へらるゝ事

卷之十 第2話 · 段落 1 · NDL 1078984 179コマ R

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種村肖稚イ推寺はもと柴田家にて譽あり。後招かるゝ人々多かりけれども仕へず。前田利家懇に迎へられしかども出ず。利家、種村が琵琶を彈ずることを好むと聞きて、白雲といふ名物の琵琶を贈られしかば、其志にや引かれけん、利家に仕へて佐々成政と越中朝日山の合戰に、目を驚かす功名を遂げたり。其後淺野長晟に奉公して、彼の白雲の琵琶は今淺野家にありとかや。