e252.p01校訂済185L:4–7別文祿五年朝鮮にて、泗川といふ處に城を構へたる時、門脇の狹間を垣見和泉守家純、上て切れ、と下知しけるを、長曾我部元親見て、人の胸邊より腰邊を當てて切りたるこそよけれ、といふ。和泉守、下げたらば敵城內を覘ふ可き、と言ふ。元親、此門へ押寄せ、心よく內を見る程の城兵にて有りたらば、一支もすべきや。上げて切らば敵の首の上を射べきか、と笑ひけるとぞ。