e259.p01校訂済188L:11–12189R:1–3別朝鮮にて何れの處の戰にや、淸正の士大將森本義大夫流矢に臂を射させたり。斯る處に庄林隼人馳來るを見て、如何に手負ひたり。此矢拔いて給はれ、といふ。庄林馬より下りて拔いて捨つれば、森本、さても快き事かな、と言ひも敢ず馬にひらりと打乘り、一鞭打つてつと駈け出し、庄林に續かれよと云ひ捨てて敵に逢ひ首を得たり。二人とも淸正の士大將大剛の者なり。森本が鎗は白鳥毛を鞘とし、庄林は黑鳥毛を以て鞘とす。世の人黑鳥毛白鳥毛と言ひ合へり。