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○福島家の士大將東照宮を拜する事

卷之十五 第14話 · 段落 1 · NDL 1078984 257コマ R

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關ヶ原の軍に功有りける諸將の家臣を召して、東照宮御盃を下されし時、福島正則の士大將福島丹波は跛、尾關石見は瞎なり、長尾隼人は聾なりしかば、近習の人々、能も片輪の集り候、と囁きけるを聞し召し、汝等年若くとも能く聞け。女は容儀を尊ぶ事よ。よし形は如何にもせよ、斯る軍に功名したるを男とはするぞかし。彼三人は世に勝れたる大剛の者なり。汝等志十に二三を彼者に似せたらんはよかりなん、とぞ仰せられける、1
  1. 誤植 — 底本は文末(一話の終わり)を「、」で終える。「。」の誤りか(同じ紙型の別刷も「、」)。