e471.p01校訂済345L:8–11別大坂落城の後大野道軒或は作㆑犬を生捕り、二條の城の駒寄に括り附けたるを、立寄りて見る者夥し。皆いふ、道軒は聞きしよりも大男なり、といふを聞きて、さすがに士たる者とも覺えぬ詞かな。兼て我を斯く縛めし如く、汝達を一々搦めんと思ひしに、運命盡きぬれば口惜き事なり、と少しもひるめる色無かりしとかや。