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○輝政公關ケ原行軍順見の事

拾遺 卷之三 第11話 · 段落 1 · NDL 1078984 412コマ L

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行軍の時、大將諸軍を巡り見給ふ事古法なり。關ヶ原合戰の行軍の時、池田輝政公諸卒の左の方をはた〱と乘出し、先手まで乘り行きて、先手の先にて馬を右の方へ折り、諸卒の右の方を地道に乘りて後陣まで順見ありたるとなり。戾りに地道を乘り給ふことは、先手まで乘り行き給ふときは、諸卒前へ行く。故に早道に乘らざる時は乘りぬけ難し。先手の先まで乘りぬけ、右の方へ折りて押行く。諸卒の右の方へ乘り戾り給ふ時は、地道にて靜に乘戾り給ふと雖も、諸卒は先へ行く故に、後陣まで地道にても間を取らずして、悉く順見なり易きを以てなり。