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目次 › 拾遺 卷之四 › e603

○同時木村長門守敗北の事

拾遺 卷之四 第15話 · 段落 1 · NDL 1078984 430コマ L

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同陣五月六日、木村長門守重成若江に陣す。勇は生附たれども、陣數に不㆑鍊將なれば、持口を不㆑堅して、爰には敵なし。敵有る方に向はん、とて八尾に至り、爰にも敵なし、とて本陣に歸來る。この時、井伊掃部頭直孝の臣磐若內膳物見に出て、重成の備未だ立たざるを見て、敵の虛顯れ候。里程つもり、夜更に不㆑出ば八尾に行きて、今爰に可㆑來なり。敵は道に疲れ兵粮を遣はん處を討たば利あるべし、と使を立つれば、直孝、心得たり、とて軍を前め、藤堂和泉守高虎と首尾を交ぜ、討ちて大利を得たり。