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大賀弥四郎の捕縛と引き回し編集見出し

14 · 433字 ·編集段落

m3.014校訂済213頁 118L:2–11別
然る間大賀彌四郞をば御城にて召取、倉地平左衞門はさとり申に付、はなち討に成、小谷甚左衞門は、遠江之國こくれうの鄕中にて、服部半藏がいけ取んとしける處に、天りう河へとび入而、およぎて二俣之城へゆき、それ寄かい之國へゆく。彌四郞をば高手小手にいましめ、鋜をはかせて、大久保七郞右衞門に仰被付而、馬之頭のかたへうしろをして、あとのかたへまへをして、頸がねをはめて、あとわにゆい付而、ほだしを兩之鞍骨に搦み付て、むほん之時のためにとて、したてたるさし物をさゝせて、がく、かね、ふへ、たいこにて打はやして、濱松へつれてゆく。然る處にねんし原に、女房子共、五人はり付にかけておく處を、彌四郞を引とをして、やりすごして見せければ、殊之外にわるびれて見えけるが、何とか思ひけん、かほを少もちあげて、五人之者を見て、汝共は先へゆきたるか、目出度事かな、我等も跡寄行べきと申しければ、見物之衆わらひける。然間、道々はやして、人ににくませ、濱松內を引まわして、岡崎へ引歸而牢舍させておく。