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附錄 雨夜燈 · 段落 2 · NDL 1078984 449コマ R

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雨夜の燈原書三十一條なりしを、此度常山紀談を彫刻したる序に此書をも彫んとするに、彼紀談と同じ條どもをば悉く省きたり。其中に太田持資の條、飯田角兵衞の條、中院內府の條、井伊掃部頭殿の條などは、同事を再擧たれど、其は其條に幷せられたる物語有て、異なる趣もあればなり。但末の佐藤直方の條のみは全く同事なれど、これは作者の意ありとのよし紀談の末にいはれたれば、此書も其ぢやうにこそとて、さながらさし置つ。さて削りたる條どもは、此書第二條の次に黑田滿德丸殿袴著の段、第五條の次に板倉伊賀守殿所司代の段、其次に同內膳正殿言行の段、其次に土屋但馬守殿の段、其次に番大膳申開の段、第六條の次に台德院樣御行儀の段、其次に奧平家の士の妻節操の段、第七條の次に細川越中守殿冑の物ずきを論ぜられし段、第九條の次に安藤帶刀殿、本多上野介殿を評せられし段、其次に那波道圓直諫の段、第十一條の次に水野日向守殿行狀の段、第十二條の次に會津神公の御事、其次に松平左衞門督殿士卒を扱れし段など、すべて十三條なり。さるは書肆の好にてかくは削りたるものから、さばかり思ひて物せられたる原書の姿を失はじとて、其事の由をかくはことわりおくになん。